あらすじ
湘南の海岸に海水浴に来ていた若い夫婦の内夫人が沖で遊泳していたとき突然の爆風と共に死亡した
話は変わって三鷹市のアパート2階で異臭がするとの住人からの通報で管理人が駆けつけドアを開けたら住民の藤川と思われる男が刺殺され、数日は経過していたようだった
藤川が学生の頃は高速増殖炉の研究が盛んだった
それで卒業するとき担当教授の木島からニシノエンジニアリングを紹介され就職した
その後高速増殖炉の度々の事故で国としてその開発から手を引く方向に変わった
それを根に持った助教授の松田が上司である木島を殺そうと彼の車の下に水に触れると爆発するナトリウムを使った爆弾を仕掛ける
幸いにガリレオ博士らの助けもあって木島は難を逃れた
一方藤川は就職したニシノエンジニアリングで高速増殖炉の研究中止により詳しい説明も受けずに配置転換される
藤川はなぜ配置転換させられたのかとノイローゼ気味となり、その憂さ晴らしのため湘南海岸でナトリウムを使った爆破実験をした
その被害者が冒頭の夫婦

湘南海岸での爆破実験が自分の持ち出したナトリウムだと知った松田が藤川を殺して証拠隠滅しようとした
読後感想
日本で高速増殖炉もんじゅが事故を度々起こしたことから開発中止になった
これを扱った原子力発電を元にした小説だと思う
本書では思わぬところに飛び火して死亡事故を招いた
ただ原子力発電は地球温暖化から現時点では欠くことのできない発電資源だと思う
安全を優先することは言うまでも無いが、自然エネルギーとともに我が国の発電需要を賄ってほしい
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