あらすじ
松野家には長男おそ松を始め6つ子の兄弟がいる
おそ松、カラ松、チョロ松、一松、十四松、トド松
それぞれ気性は異なる
全部紹介するのは多くなるので略するが、おそ松だけは紹介しよう
彼はどうやって楽に行けていけるかそれだけを毎日考えている
ある日部屋の真ん中にまばゆい光が突然現れた
後光を背にする人物が現れ「神様です」と言う
「あなた方を救いに来た
あなた方の望みをひとつだけ叶えてくれる」という
6人兄弟それぞれ自分の希望を言うが収拾が付かない
おそ松が長男の利を生かして望みを神に伝える
「俺を神様にしてくれよ!」
神はただひとつだけの試練を与える
「なにがあってもしゃべってはいけない、一言でも口を利いたら神にはなれない」と
残る兄弟からおそ松は激励された

このあと辺りが闇に覆われどす黒い煙霧が巨大な人型になると
「俺は悪魔だ、お前は一体誰だ。答えなければ八つ裂きにするぞ。」
おそ松は黙して語らない
弟たちを殺すと言ってもだ
そこに友だちのハタ坊やイヤミが来たがおそ松は同じ態度だ
今度は両親を殺すと言われたがそれでも黙る
次ぎに現れたのはトト子
「デートがドタキャンになったの、今から遊べない?」
なんとおそ松がしゃべった
「もちろんだよ、トト子ちゃん!今から行くから待ってて」
これで神様との約束は反故にされ両親兄弟地獄へ真っ逆さま
両親も「バカだとは思っていたがここまでバカだとは」と言いながら
おそ松はトト子ちゃんとデートできなかったことを悔やんでいた
いつも近くにたむろしている野良猫は「人間失格」と嘆いていた
読後感想
「おそ松くん」は1960年代赤塚不二夫により少年雑誌に掲載された漫画で、後にテレビアニメ化もされた
ぼくも見ていたのでよく覚えている
本書にどうして柚月裕子さんが書いた原作が掲載されたか全く分からない
柚月さんだって生まれた頃だし原作と関わっているはずがない
本書の解説を読んだら答えがあった
雑誌ダヴィンチによる成人になった兄弟を描いた「おそ松さん」をイメージに書いたとのこと
スピンオフ小説だった
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