あらすじ
2016年、無名の31歳の弁護士が書いた回 想録がアメリカでミリオンセラーとなっ た。「ラストベルト(さびついた工業地帯)」 と呼ばれる、かつて鉄鋼業などで栄えた地 域の荒廃、自らの家族も含めた貧しい白人 労働者階層の独特の文化、悲惨な日常を描 いた
本書は、トランプ現象を読み解く一冊 として世界中でセンセーションを巻き起 こす。2020年、ロン・ハワード監督によっ て映画化もされた歴史的名著が、文庫で登 場! 解説・渡辺由佳里。
読後感想
現米国副大統領JDヴァンスの半生記である
ラストベルト地域に生まれか彼は白人でありながら貧民層で生活していた
母親は同棲した彼氏も含め7人と結婚離婚を繰り返す
しかも生活苦から麻薬に手を出しよけいに苦しんでいた
姉リンジーや祖母ボニーに助けられながら毒母に苛まれながらも高校まで卒業した
その後海兵隊に入隊し苦難の訓練を受けながらも成長し、卒業後オハイオ州立大学に入学
そしてイエール法科大学院にも進み弁護士の資格を取り投資会社の社長に進む31歳までの記録だ
(後に上院議員に就任する)

米国の成長を支えた鉄鋼業が廃れてそこで働いていた人達は離職するが就職活動をするわけでは無い
それを政府の責任と決めつけ、多くの労働者が職を持たず酒や麻薬に溺れ働くことを拒んでいた
本書に登場するビルヒリー(貧困者)の典型的な対応は、怒る、大声で怒鳴る、他人のせいにする、困難から逃避する
(トランプが薬物流入するカナダ、メキシコに高関税をかけると言っているがとんだ場違いの話だ
解決策がまるでトンチンカン)
それをヴァンスは見て無力感に苛まれていた
これもあって高校卒業後は海兵隊に入隊し過酷な訓練も成し遂げ除隊後は大学生、法科大学院生、弁護士となり投資会社を立ち上げた
幼少期の苦しさを知っているからこそ貧民層への支援など米国の悩みを支援する副大統領であって欲しい
米国は他国から移民してくる民衆に取っては憧れの地であり、働けば働いただけ生活が豊かになると思ってくる
トランプが本書を読んだのが機会となりヴァンスが副大統領候補に取り立てられたが、現時点でトランプをどう思っているのか本心のところを聞いてみたい
僕の見立てでは反トランプ派であり貧民層への生活再建案等考えがあるのだと思う
それらの考えを行動に生かした副大統領であることを期待する
苦労した人生を経験しているだけに何をしなければならないかよく理解していると思う
--------------
以下のバナーをクリックしてもらえると更新の励みになり嬉しいです
↓
*イラストはフリー素材を使用しています
*クリックありがとうございます
