あらすじ
経済活動は最大の下落、楽観と懐疑が錯綜するなか
日経平均は30年ぶりの3万円到達!
その根拠は? 誰が買っているのか?熱狂のゲームが再び始まるのか?超緩和の効果はいつまでもつのか?ブラックマンデー前から証券市場を取材してきた日経新聞のベテラン記者が深く掘り下げる。
◆株式市場ではさまざまな通説がまかり通っている。しかし、「本当のこと」を見分ける目を持たないと、せっかくの資産形成も袋小路に迷い込みかねない。第一によく資産形成の教科書に書いてある「年率3%の期待リターン」は、簡単に実現できる水準ではない。第二に日本の商社株を買った投資の神様ウォーレン・バフェット氏は実は短期投資家である。第三にESG(環境・社会・ガバナンス)投資には死角がたくさんある。第四に公的年金の運用は危うくて見ていられない。……
◆株価の動きには日本経済が長期停滞から脱出するためのヒントが詰まっている。本書では長年の取材経験とさまざまなデータをもとに、まず株式市場の今日的問題を明らかにする。それは市場の問題であると同時に、日本経済の問題でもある。何をどう直せば、日本がもっと良くなるのか、本書を読んで一緒に考えてほしい。
読後感想
この本が書かれたのが2021年2月
この当時30年ぶり日経平均3万円を超えたことを喜んでいたが2025年6月下旬に4万円を超えている
トランプ大統領が就任し一時期相互関税の問題から世界の株価は下落したが、それが延期延期と続く中で、本当にやっるのかと疑問がでて、「たぶんやらないか、やっても小規模だろう」という見方から日米の株価が再び上がり始めている
僕も老後(というより無職のため(~_~;))の暇つぶしに株式投資をやっているが勝ち負けはトントン
本書にはどうやって儲けるかというより株式投資の実態を取り上げている
1 著名な投資家バフェット氏は長期保有を薦めている
これは嘘
若いとき買ったコカコーラ株を長期保有していたために保有資産が莫大になったというのは本当らしいが、バフェット氏は損切りが早く、持ち株の入れ替えを頻繁にやって財を成したのが本当らしい
そしてもう一つ儲かったのがApple株、当時上がるのかどうか怪しかったがこれもバフェット氏の先見の明があったので購入後うなぎ登りに上昇
つまり企業の見る目があったということで、上がらないものはどんどん売却していった
確かに長期保有銘柄はいくつかあるが、基本的には企業の成長性を見て選択してきたためだろう
2 年金を運用する年金積立金管理機構(GPIF)と企業年金連合会とではどちらが運用に長けているか
これは企業年金連合会がほとんどの年で上回っている
GPIFは国の管理下に置かれ、国に政策に沿った形で運用している
一方の企業年金はインデックス投信を中心にした運用のため安定した収益を上げている
話を簡単にするとGPIFは投信でいうとアクティブ運用みたいなもので官僚が政策やインフレ率など手の込んだ方法により株や債券の運用をしているため企業年金に負けている
一般的に言われているアクティブ投信とインデックス投信を比べた場合概ねインデックスの方が上回ってることからでもわかる
ただ最近株式市場全体が上がってるためGPIFが批判されずに済んでいるだけだ
そのほかESG(環境・社会を考慮する)投資や女性活躍などに力を入れている企業を中心にまとめた投信が販売されているが目的は良いものの投信の利益増加には繋がっていないのがほとんどだ
釣りで餌を撒き、魚を取るような投信には慎重に考えた方が良いということ
株式投資はあくまで自分で理解したうえ、自己責任で行うことだ
これでいくら儲かるという類いの本ではないが株式投資を学ぶには読んでおいて損はないと思う
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