読書日記

読書の記憶のために

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「罪の声・塩田武士」を読む//グリコ森永事件をベースにしたフィクション

罪の声 (講談社文庫) 作者:塩田武士 講談社 Amazon あらすじ 日本中を震撼させた未解決事件を描いた感動ヒューマンミステリー大作!! 35年の時を経て蘇る哀しき宿命。脅迫テープに使われたのは、幼きころの自分の「声」だった―― 第7回山田風太郎賞受賞作。「…

「終末のフール・伊坂幸太郎」を読む//原書はNetflixと違い、至って平穏、諦めの境地

終末のフール (集英社文庫) 作者:伊坂幸太郎 集英社 Amazon あらすじ 八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住…

「777・伊坂幸太郎」を読む//コミカル殺人稼業の行く末は・・・

777 トリプルセブン (角川書店単行本) 作者:伊坂 幸太郎 KADOKAWA Amazon あらすじ そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして―― 累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作 『マリアビートル』から数年後、物騒な奴ら…

「完全ドキュメント北九州監禁連続殺人事件・小野一光」を読む//読み終えたら、深いため息が出た

完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件 (文春e-book) 作者:小野 一光 文藝春秋 Amazon あらすじ 福岡県北九州市で7人が惨殺された凶悪事件が発覚したのは、2002年3月のことだった。 逮捕されたのは、松永太と内縁の妻・緒方純子。2人が逮捕された2日後に…

「ともぐい・河﨑秋子」を読む//熊との決闘シーン大迫力、最後は土に帰ると思っていたがこんな方法とは・・・

ともぐい 作者:河﨑秋子 新潮社 Amazon あらすじ 明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。 図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化………

「あなたが誰かを殺した・東野圭吾」//別荘地での連続殺人事件。次はあなたかも・・・

あなたが誰かを殺した 作者:東野 圭吾 講談社 Amazon あらすじ ★★★ミステリ、ど真ん中。★★★ 最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。 閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。 残された人々は真相を…

「カラ売り屋、日本上陸・黒木亮」を読む//3編集録。実在の企業名など登場してくるのでリアリティがある

カラ売り屋、日本上陸 作者:黒木 亮 KADOKAWA Amazon あらすじ 粉飾決算や株価が過大評価されている企業を探し出し、カラ売りを仕掛けて追及レポートを発表、株価が下がったところで買い戻して利益を上げる投資ファンドを「カラ売り屋」という。ニューヨーク…

「ウクライナ戦争の嘘・佐藤優、手嶋龍一」//私は独裁国家が民主主義国家へ仕掛けた戦争だと思っている

ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音 (中公新書ラクレ) 作者:手嶋龍一,佐藤優 中央公論新社 Amazon あらすじ ウクライナに軍事侵攻したロシアは言語道断だが、「民主主義をめぐる正義の戦い」を掲げるウクライナと、米国をはじめとする西側諸国に…

「方舟を燃やす・角田光代」//信ずることの難しさを乗り越えて生きよう、ってことかな

方舟を燃やす 作者:角田光代 新潮社 Amazon あらすじ オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか 口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争…

「可燃物・米澤穂信」を読む//昨年のミステリー大賞受賞作、警察もの

可燃物 (文春e-book) 作者:米澤 穂信 文藝春秋 Amazon あらすじ 2023年ミステリーランキング3冠達成!(「このミステリーがすごい!」第1位、「ミステリが読みたい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位) 余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部…

--------------