読書日記

読書の記憶のために

「777・伊坂幸太郎」を読む//コミカル殺人稼業の行く末は・・・

777 トリプルセブン (角川書店単行本) 作者:伊坂 幸太郎 KADOKAWA Amazon あらすじ そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして―― 累計300万部突破、殺し屋シリーズ書き下ろし最新作 『マリアビートル』から数年後、物騒な奴ら…

「完全ドキュメント北九州監禁連続殺人事件・小野一光」を読む//読み終えたら、深いため息が出た

完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件 (文春e-book) 作者:小野 一光 文藝春秋 Amazon あらすじ 福岡県北九州市で7人が惨殺された凶悪事件が発覚したのは、2002年3月のことだった。 逮捕されたのは、松永太と内縁の妻・緒方純子。2人が逮捕された2日後に…

「ともぐい・河﨑秋子」を読む//熊との決闘シーン大迫力、最後は土に帰ると思っていたがこんな方法とは・・・

ともぐい 作者:河﨑秋子 新潮社 Amazon あらすじ 明治後期の北海道の山で、猟師というより獣そのものの嗅覚で獲物と対峙する男、熊爪。 図らずも我が領分を侵した穴持たずの熊、蠱惑的な盲目の少女、ロシアとの戦争に向かってきな臭さを漂わせる時代の変化………

「あなたが誰かを殺した・東野圭吾」//別荘地での連続殺人事件。次はあなたかも・・・

あなたが誰かを殺した 作者:東野 圭吾 講談社 Amazon あらすじ ★★★ミステリ、ど真ん中。★★★ 最初から最後までずっと「面白い!」至高のミステリー体験。 閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。 愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。 残された人々は真相を…

「カラ売り屋、日本上陸・黒木亮」を読む//3編集録。実在の企業名など登場してくるのでリアリティがある

カラ売り屋、日本上陸 作者:黒木 亮 KADOKAWA Amazon あらすじ 粉飾決算や株価が過大評価されている企業を探し出し、カラ売りを仕掛けて追及レポートを発表、株価が下がったところで買い戻して利益を上げる投資ファンドを「カラ売り屋」という。ニューヨーク…

「ウクライナ戦争の嘘・佐藤優、手嶋龍一」//私は独裁国家が民主主義国家へ仕掛けた戦争だと思っている

ウクライナ戦争の嘘 米露中北の打算・野望・本音 (中公新書ラクレ) 作者:手嶋龍一,佐藤優 中央公論新社 Amazon あらすじ ウクライナに軍事侵攻したロシアは言語道断だが、「民主主義をめぐる正義の戦い」を掲げるウクライナと、米国をはじめとする西側諸国に…

「方舟を燃やす・角田光代」//信ずることの難しさを乗り越えて生きよう、ってことかな

方舟を燃やす 作者:角田光代 新潮社 Amazon あらすじ オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか 口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争…

「可燃物・米澤穂信」を読む//昨年のミステリー大賞受賞作、警察もの

可燃物 (文春e-book) 作者:米澤 穂信 文藝春秋 Amazon あらすじ 2023年ミステリーランキング3冠達成!(「このミステリーがすごい!」第1位、「ミステリが読みたい!」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第1位) 余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部…

「希望の糸・東野圭吾」を読む//卵子取り違えによる事故がきっかけで勘違い殺人事件

希望の糸 (講談社文庫) 作者:東野 圭吾 講談社 Amazon あらすじ 東野圭吾の「家族」の物語。 「あたしは誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」 ーーー 小さな喫茶店を営む女性が殺された。 加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ…

「カレーライスの丸かじり・東海林さだお」を読む//週刊朝日休刊とともに最終号、愛読者として寂しい。

カレーライスの丸かじり (丸かじりシリーズ 47) 作者:東海林 さだお 朝日新聞出版 Amazon あらすじ 食への追求はとまらない……。 「丸かじりシリーズ」第47弾はファンに惜しまれながら幕を閉じた「週刊朝日」の最終回までを一挙収録。 怒涛の全62本! 東海林…

「十角館の殺人」を読む//謎解きと恐怖の連続

十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) 作者:綾辻行人 講談社 Amazon あらすじ 十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。 館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。 やがて学生た…

「きみのお金は誰のため・田打学著」を読む//「お金そのもには価値はない」ということがわかる本  

きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」【読者が選ぶビジネス書グランプリ2024 総合グランプリ「第1位」受賞作】 作者:田内 学 東洋経済新報社 Amazon あらすじ ある大雨の日、中学2 年生の優斗は、 ひょんなことで知り合…

「彷徨う者たち」を読む//被災地に住む者として共感する

彷徨う者たち 作者:中山 七里 NHK出版 Amazon あらすじ 在りし日の友情と恋。立ちはだかる悔恨と贖罪。 選ぶべき自分は刑事か、友か―― 災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完…

「ザイム真理教・森永卓郎著」を読む//財務省をおちょくっているだけの本かと思ったら・・・

ザイム真理教 作者:森永 卓郎 三五館シンシャ Amazon あらすじ やさしく、やわらかく、面白く日本経済に警鐘を鳴らす本 ザイム真理教はいかにして生まれ、どう国民生活を破壊してきたのか? 最近、ネットの世界では「ザイム真理教」という言葉が頻繁に使われ…

「正義の行方」を読む//「疑わしきは罰せず」の原点立ち返るべき

正義の行方 作者:木寺一孝 講談社 Amazon あらすじ 文化庁芸術祭賞大賞、ギャラクシー賞選奨を受賞、映画化も決定した映像ドキュメンタリーの名作を書籍化。芥川の名作『藪の中』のような、圧倒的な読書体験。 1992年2月21日、小雪の舞う福岡県甘木市の山中…

「帝国の弔砲」を読む//もし日露戦争で日本が負けた場合という想定小説

帝国の弔砲 (文春文庫) 作者:佐々木 譲 文藝春秋 Amazon あらすじ 佐々木譲による小説『帝国の弔砲』は、日露戦争で日本が敗戦した世界を舞台に、ロシアで育った日系移民2世の登志矢が数奇な運命に翻弄されていく姿を描いた改変歴史冒険小説です。 登志矢は…

「地球大暴露」を読む//メタバースの世界か、哲学か、人生論か様々に読める

地球大暴露 見えない世界の秘密を解いてすべてを手に入れる 作者:スタントン菜穂 永岡書店 Amazon スタントン菜穂著「地球大暴露」を読みました あらすじ 本書は、地球というメタバースにしかけられた秘密の設定を暴露し、地球のマトリックス(難題や落とし…

「頭のいい人が話す前に考えていること」を読む//コンサルティングの技ですね

頭のいい人が話す前に考えていること 作者:安達 裕哉 ダイヤモンド社 Amazon 安達裕哉著「頭のいい人が話す前に考えていること」を読みました あらすじ ☆★2023年 年間ベストセラー1位(ビジネス書単行本/日販・トーハン調べ)☆★☆★読者が選ぶビジネス書グラ…

「言葉のびっくり箱」伊奈かっぺい//元青森放送局職員、抱腹絶倒、言葉あそびのあれこれ。

言葉のびっくり箱 伊奈かっぺい綴り方教室 作者:伊奈かっぺい 本の泉社 Amazon 伊奈かっぺい著「言葉のびっくり箱」 あらすじ 「この約束は紙に書いておこう。いつでも破れるように」言葉と遊び戯れること50年あまり、「嘘でも楽しい話が好き」をモットーとす…

「存在のすべてを」を読む//本屋大賞逃して残念

存在のすべてを 作者:塩田 武士 朝日新聞出版 Amazon 塩田武士著「存在のすべてを」を読みました あらすじ 平成3年に発生した誘拐事件から30年。 当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。 異様な展開を辿っ…

「ネット右翼になった父親」を読む//多分実直な昔気質の父だったのだろう

ネット右翼になった父 (講談社現代新書) 作者:鈴木 大介 講談社 Amazon 鈴木大介著「ネット右翼になった父」を読みました あらすじ ヘイトスラングを口にする父 テレビの報道番組に毒づき続ける父 右傾したYouTubeチャンネルを垂れ流す父 老いて右傾化した父…

「芸能界」・染井為人著」//人気と孤独、芸能界の舞台裏。7編短編集

芸能界 作者:染井 為人 光文社 Amazon 染井為人著「芸能界」を読みました あらすじ 黒い噂で業界から見放され、長年在籍したプロダクションを退所しようとしている俳優。 ・人気女優を10年かけて育て上げ、今度はピン芸人と新人アイドルグループを担当する辣…

「自民党崩壊」を読む//政党のあり方改革を望みます

自民党崩壊 作者:乾正人 ビジネス社 Amazon 乾正人著「自民党崩壊」を読みました あらすじ なぜ「清和会」は狙われたのか?出でよ、日本の安全と国益を守る「シン保守党」! 安倍元首相の国家観と戦略を、誰が引き継ぐのか?「維新」は天下を盗れるか ――――――…

「日本有事リアル」を読む//日本有事から始まる不穏な展開

リアル 日本有事 (角川春樹事務所) 作者:麻生幾 角川春樹事務所 Amazon 麻生幾著「日本有事リアル」を読みました 500ページ近い大作です あらすじ 台湾有事の時、最初に狙われるのは沖縄だ!徹底した長期取材を経て辿り着いた〝おそるべき日本の危機〟を描…

「そして誰もいなくなった」を読む

そして誰もいなくなった (クリスティー文庫) 作者:アガサ・クリスティー,青木 久惠 早川書房 Amazon アガサクリスティ著「そして誰もいなくなった」を読みました あらすじ その孤島に招き寄せられたのは、たがいに面識もない、職業や年齢もさまざまな十人の…

「日本保守党」を読む

日本保守党 日本を豊かに、強く。 作者:百田尚樹,有本香 飛鳥新社 Amazon 百田尚樹・有本香著「日本保守党」を読みました あらすじ 発売即12万部突破! 人は、誰のために生きるのか――。 愛する日本を守りたい! 待望の公式本、遂に発刊! 当り前のことをす…

--------------