あらすじ
福岡県北九州市で7人が惨殺された凶悪事件が発覚したのは、
2002年3月のことだった。
逮捕されたのは、松永太と内縁の妻・緒方純子。
2人が逮捕された2日後に現場入りを果たして以来、20年間にわたってこの“最凶事件”を追い続けてきた事件ノンフィクションの第一人者が徹底的に描く、「地獄の連鎖」全真相。
感 想
読み終えてからふーとため息が出ました
単行本で500ページのボリュームもさることながら残忍で陰湿な事件が当時の告白や裁判記録などから書き連ねられていきます
この事件が報道されたのが20年以上前
知っている方も少なくなったでしょう
私は当時の報道を知っていましたが、監禁され親族6人が殺された程度の知識でした
「殺人事件とわかって、どうして逃げないのか」という報道が何度も成されました
当時はマインドコントロールという言葉も無かったように思います
それがどんなに恐ろしいことなのか改めて知りました
この本を読んでいくと、暗い闇の中に引きずりこまれていくように感じました
親族が親族を殺し、また殺した親族が別の親族を殺していく
最後の方では年端もいかない子供までも巻き込まれる
はじめは松永太と内縁の妻緒方純子の共同正犯だと確証にも似た感じでしたが、後半判決内容を読んでいく内、松永により緒方がDVにより心を乗っ取られ、殺人に引き込まれていく姿だと読み取れました
指示犯は松永太、実行犯の大半は緒方純子
上告審で松永は死刑、緒方は無期懲役が確定
納得の判決だと思います
松永太の家庭環境は普通の家庭となんか変わりないのに、どうしてこんな凶暴な人間になっていくのか、その辺りは死刑犯になった今でも取材が叶わず書かれていません
鬼畜、人殺し、DV野郎、ヤクザ以上のヤクザなど言葉をいくつ並べてもいい足りないくらいです
粗野で人をたぶらかすような、絶対に同じような人間が現れてはいけない存在だと感じました
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