染井為人著「芸能界」を読みました
あらすじ
黒い噂で業界から見放され、長年在籍したプロダクションを退所しようとしている俳優。
・人気女優を10年かけて育て上げ、今度はピン芸人と新人アイドルグループを担当する辣腕マネージャー。
・新しいファンを獲得しようと、Instagramにハマったベテラン女優。容姿端麗な若い男たちをキャストにミュージカルを運営する女性プロデューサー。
・容姿を弄るネタで30年笑いをとってきた漫才コンビ。誹謗中傷や家族の問題に悩まされているアイドル俳優。
・震災の町で芸能界の仕事をする娘を苦々しく思う父親。元芸能マネージャーの経験を活かした著者が、きらびやかな世界の光と影を描く、七つのエンターティンメント!
感 想
7つの芸能界に関する短編です
共通しているのはサラリーマン、主婦(廃語?)、自営業者など一般人とはかけ離れた世界です
プロスポーツ選手と同様希望を持って入ろうとしても中々入れないです
そのなかでどうやって人気を維持しようかと苦戦する姿を垣間見ます
ひとつの作品を上げれば、若いときには人気者だった女優がフェイスブックにはまり、「いいね!」の数が増えることを生きがいにし始め、本職の女優業までおろそかにしてしまう
私たちには知らない世界だからこそこの小説でのぞいてみたくなって読みました
作者の染井為人氏はミステリー作家と思っていましたがこういった芸能小説も書くとは意外でした
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