読書日記

本は僕の宝です。

「富士山《富士山》」//あのときのとっさの判断が自分を苦しめる

 

 

あらすじ

結婚を決めた相手のことを、人はどこまで知っているのか。

 

読後感想

 

加奈は会社では昇進を果たし、賢明に仕事に励んだがもう、40歳手前

結婚相手探しにも疲れていた

そんなときマッチングアプリで津山と知り合った

加奈より2つほど上、職業はラジオ放送作家、年収300万円。加奈の1/3だ

結婚すれば両方合算した収入では生活できるので差はあまり考えていない

 

付き合って半年ほど過ぎたとき1泊で浜松への旅行に行くことにした

宿やJR、レンタカーの手配は津山がやってくれた

津山は依頼されたことにこだわり無く受ける

 

新幹線は富士山が見えるE席を取ろうとしたが「ひかり」は予約取れなかったので「こだ」まにした

途中駅で後続ひかりの待ち合わせをしているとき、隣の上り車線にいた乗客の女の子が助けをジェスチャーをしていた

驚いて加奈は下車し、その反対側電車に乗って確かめようよとしたが湯山はイタズラかもしれないとそのまま乗車続けた

加奈はその女の子の隣にいた若い男性を見る

女の子は誘拐されたと表情を曇らす

駅務員経由で警察を呼び男は連行された

加奈はあのときなぜ津山が一緒に手伝ってくれなかったのか

浜松に着いた津山からメールが届いたが、加奈は疲れてそのまま東京に戻った

これが元で交際は終わった

 

これから1年半ほど過ぎた頃東京・丸ノ内線内で無差別刺殺事件が発生した

加奈はネットニュースであの津山の名前があったのでとっさには加害者かと思った

しかし津山は小学生2人へ攻撃してきた暴漢の盾になって自分が刺殺されたと言う

しかも自分の勤務先と間近な場所だ

 

加奈はあのとき女児を警察へ渡したあと津山の待つに浜松へ行けば良かったのだろう

自分は一体何を間違ってしまったのか?

 

それから2年過ぎて加奈は新幹線で一人浜松へ旅行に行く

あのスケジュールに合わせながら、新幹線の席も富士山が見えるE席だった

 

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津山が事件で殺されたこともあり未練が残ったと思う

ちょっとした現象でその人の人生が変わるということは当然のように起こる

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