コミック「本なら売るほど2 児島青」//古書店の裏話
あらすじ
本を愛し、本に人生を変えられたすべての人へ。
街の小さな古本屋「十月堂」にて。ある日店主は、初めて店を訪れた客にこう問われた。
「読まなきゃ死ねないってぐらい、面白い本を教えて下さい」
”オススメの本”――それは、すべての本好きが対峙する永遠の未解決問題!
十月堂のチョイス、そしてお客さんの真意とは?
古本屋「十月堂」を舞台に、さまざまな愛書家たちの人生の機微を描く短編連作シリーズ。
第1巻が発売するやいなや話題を席捲した作品が、待望の第2巻発売です。
読後感想
第7話 鷹の目つきを持つ男
古書店十月堂に初めて来た中年サラリーマン
珍しい古書を見つけるのが趣味のようだ
ただ今回は古いコミック本を買っていった
十月堂の店主が先ほど来店した客とブックオン(ブックオフのこと?)でバッタリ出くわす
店主はブックオフと似たような店にならないよう視察しているのだ
その後2人は意気投合し、一緒にラーメン屋に立ち寄り本談議を始める
第8話 生ける人々の輪舞曲
若い女性客が十月堂を訪れ、「読まなきゃ死ねないってぐらい、面白い本を教えて下さい」という
客は1部2部のみ買い、3部目は1ヶ月後に買いに来るので取っておいて欲しいという
実は客はガン患者で翌日入院し、腹腔鏡手術を受けた
手術後静養中に読んだ「ガダラの豚」がおもしろくて早く3部目を手に入れたかった
彼女は無事退院し、予定した日に十月堂を訪れたが、ここでバッタリ手術してもらった医師に出会う
第9話 本の海の漂流者
新刊書店では入荷した本の約6割はいずれ返品される
客はほぼ新刊書目当てが多いのでやむを得ないが無駄が多すぎる
あるバンドマンが古い漢字辞典が欲しいと訪れたが、ここでようやく目的の辞書が見つかった
古書店では基本的に辞書や百科事典は買い取らない
場所を食う割には売れないし、安くなるからだ
第10話・第11話
30歳代女性漫画家がスランプに落ち入り幾ら考えても新しい構想が浮かばない
ふらふら散歩しながら入ってしまったのが丘の上ホテル(山の上ホテルを想定?)
汚れた服装で入るには勇気が必要だったが、ホテルマンは丁重に迎え入れシングルルームに案内された
ホテルマンのスッキリした刈り上げスタイルに惚れ惚れしながら入室し、本を読みながら過ごした
レストランで知り合いの夫婦にバッタリ会った
結婚記念日の祝いで宿泊したという
バーに行ったらまたその夫婦と会ってしまい、その夫と長時間十月堂を始め本談議をしてしまった
後ほど部屋に戻る途中で先ほどの妻が夫に対して若い女と話していたことに嫉妬を抱いてしまったようで口げんかをしていた
女性漫画家は夜ラフを描いていたが途中まで書いたところで寝てしまった
ドアノブには「起こさないで下さい」をつけて・・・

女性漫画家とはポルノ専門らしい
夢では男女の絡みなど浮かんでは来るがなかなかラフ絵にたどり着けない
第12話 雲隠
質店で若い女性が店番をしていた
人が悪そうな客が来て規定以上の金を借りたいという
返済が遅れればその分利息が貯まってく旨および質流れになってしまうことをも説明した
ここで種明かし
女性は将来店長になるためのレッスンを受けていたところだったが、ようやく父親に合格点をもらえた
客に扮したのはその質店の常連客で小説家だ
といってもこれまで1冊しか出版していない
今回「束見本」を質草に持ってきた
束見本とは印刷される前の真っ白な本
見本として作られるものだが、通常質草にはならない
幾ら待っても客は質店に返済に来なかったので質流れにした
十月堂に持ち込んだ質店主はいくらにもならないだろうと思いながらも買い取ってもらった
ところが束見本のマニアがいてとても喜んで買っていった
源氏物語に54編中1編だけ内容が書かれていないものがあった
これが「雲隠」
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古書店をモデルにしたコミックは珍しい(最近は特にコミックには縁遠くなった)
活字の本を読んだ合間の休憩時間にでも読むとこれらの古書店の裏話を知ることができる
新人ながら読み応えはあったし、絵も上手かった
3巻目はいつ出るかわからないが楽しみだ
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