あらすじ
“経営の神様”稲盛和夫に「JAL再生は、実はこの人がやったんや」と言わしめた男、瀬戸英雄。法的整理の鬼と呼ばれた彼は、政・官・業・労のしがらみを断ち切ってわずか142日でJALを倒産させ、復活への道を拓いた。ゾンビ企業を生み続ける日本に異議を唱え、法と度胸を武器に戦う倒産プロフェッショナルの秘録!
読後感想
内容は日本航空倒産から再生に至るまでの本だとわかって買ったので、てっきり当時日航の会長に就任した稲盛和夫氏を中心に書かれているかと思ったら、違っていた
日本航空は2010年1月、会社更生法を申請し、事実上の倒産した
僕は現役時代倒産にかかる仕事を一時期やっていたので、本書の流れはある程度頭に入った
ビジネスマンと言えども法律、ましてや会社更生法となるとちんぷんかんぷんになる人もいるだろう
本書末尾に主な用語解説が掲載されているのでそちらを読んでからだと頭に入りやすい
日本航空は誰しも憧れの企業であり、新卒入社の選択には希望の1社に入るがぼくには到底高嶺の花で憧れでしかなかった

その日本航空は赤字経営が続き、その都度繋ぎ資金を金融機関に求めていた
こんな日本のフラッグシップを握る同社を傾かせたのはいわゆる親方日の丸的経営を放任していた政府、空港を作り赤字覚悟であってもそこに運航させる圧力を加える政治家、一人一人は頭脳明晰で物事の理解をできる集団であってもその経営を束ねる役員がヒラメであったり派閥を作っていたのでははうまくいくばずがないなど納得した
倒産の前兆から会社再生に至るまでについては本文で詳しく書いてあるが、私的整理ではなく会社更生法を選択したのは正しかったと思う
その倒産間際から再生に尽力したのが、本書の主人公瀬戸英雄弁護士である
本書の題名である「修羅の王」とは彼のことを指すのだと言うこと読んでいるうちに理解した
日本には倒産してもおかしくないゾンビ企業が(代表例としては日産自動車)いくつも存在している
赤字経営なので法人税も払っていない
すべてひっくるめてと言うのも問題はあるが、そのような企業は営業を辞めるか、会社更生法、民事再生法など法的整理をして再出発させるべきだと思う
内容はかなり重たいものだったが、それだけに読み応えがあった
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