あらすじ
なぜ少年Aは殺されたのか?
【罪を犯した「本当は良い子」の少年たち。奪われた命が、彼らの真実を浮かび上がらせる。】
重大な罪を犯して少年院で出会った六人。彼らは更生して社会に戻り、二度と会うことはないはずだった。だが、少年Bが密告をしたことで、娘を殺された遺族が少年Aの居場所を見つけ、殺害に至る――。人懐っこくて少年院での日々を「楽しかった」と語る元少年、幼馴染に「根は優しい」と言われる大男、高IQゆえに生きづらいと語るシステムエンジニア、猟奇殺人犯として日常をアップする動画配信者、高級車を乗り回す元オオカミ少年、少年院で一度も言葉を発しなかった青年。かつての少年六人のうち、誰が被害者で、誰が密告者なのか?
読後感想
少年が刑を受けた場合名前はマスコミに公表されない
それを悪用するものがいる
重篤な事件を起こしても少年院に数年留置されただけで社会に復帰できる
(ただ望むようにできるかは別の問題がある)
少年院で6人の生活が始まった
各々どういう罪で少年院に入ったのか互いに徐々に分かるようになってきた
ただ少年院を退所する時互いに密告はしないと誓った
ルポライター刈谷美幸は少年等の生き様をいずれ本にしたいと思いヒアリングしていた
彼らが出所してからもどのような罪を犯し現在はこれについてどう考えているのか知りたかった
特に少年Xを殺害した犯人を知りたかった
ただ誰からも殺害犯を特定したという話は聞けなかった
そこで田村は匿名で「X」に殺害犯を教えてくれれば報奨金を支払う旨匿名で呼びかけた
ガセネタが多数寄せられたが、ただひとつホンモノらしい情報が届いた
ルポライターを名乗っていた刈谷は実の息子が殺された当人であることを黙っていたが、犯人の目星がついたところで復讐を計画する
刈谷は離婚して旧姓田村を名乗っていたので入所者からは殺害された犯人の母親とは誰も知らなかった
誰が情報を漏らしたのか、驚くべき真相が・・・
犯人を殺しても殺された息子が戻ってくるわけではない
僕は国の法律に則して法の裁きを受けたのだから、いくら復讐に燃えてもやるべきではない
天国で息子も同じように思っているだろう
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