あらすじ
【人類の永遠の悩みに挑む!】
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。
「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。
自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。
そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?
すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
読後感想
「なぜ働いてい本が読めなくなるのか」
そんな生やさしい内容ではなかった
自己責任という名の新自由主義社会、そして1980年代の「24時間戦えますか」といったCMがあった時代への決別だ
前半は明治以降日本の読者層及び何を読んでいたかの考察が中心だが、圧巻は第7章以降
男性は24時間仕事のことだけを考え、奥さまは24時間家事育児のことだけをひたすら行うのが美徳とされていた
そころが過労自殺、過労死など起ききる中で仕事への取り組み姿勢も変わってきた
また教育でもゆとり教育と称してなんでも自由にしていいよ
就職も自分がやりたいようにやったら良いよ
このことを進めた結果ほんど新卒でしか正社員として採用されない企業では非正規雇用社員の増加すなわち底辺で働かざるを得ず、自分のやりたい未来とは一生かかってもほど遠い世界にある
また著者が言うように24時間ひとつのことだけに邁進すればうつ病にもなりかねない
半身で仕事と家事、娯楽などを組み合わせた生活が必要だ
はじめは生半可な気持ちで読んでいたが、後半に行くにつれて著者の意見には合点がいった
インターネットは自分好みの情報した得られず、新聞をよく読んで自分に見えてこない情報をほしい
本書で言う「ノイズ」は必要
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