あらすじ
老いて目が見えなくなった母親を東京の狭いマンションに引き取った千代子。思いがけず心弾む生活だったが……
読後感想
実家には長男夫婦とその子供、そして母親が住んでいる
母親キヨは左右とも目が霞んで、そしてついには見えなくなった
医者は老齢のこともあり治らない病気だと言い、家の中では茶碗を持ち損ねて壊したり、トイレに行くのも不自由し、肩身の狭い生活をしている
長男の嫁は長女千代子は独身なので母親の面倒を見ることはできるはず
自分は子供の世話で手一杯だとグチをこぼしている
東京で会社員をしているが婚期を逃して独身のまま
自分に押しつけられたと思いながらも母親の面倒を見ることに東京のマンションまで連れてきた
目が見えないので調理もできないし、外出することもままならない
できるだけ早く会社を退社し、母親と過ごすことにした
千代子が上司からもらった「青い壺」に香が良い花を挿して母親の気を紛らわせている
ある日東京都立病院で母親の目が治らないか検査に行った
医師は片側は白内障なので手術すれば見えると
手術後徐々に見えるようになり大変喜んだ
しかも東京都では老齢の医療費は無料だったので千代子の負担にもならない
家事もできるようになり千代子も大助かり
ただ母からは兄に目が見えるようになったとは言わないで欲しいと懇願された
長男の嫁は強し
自分の実の母でもない人の面倒は見切れないということ
家族構成が段々小さくなる現代の縮図だろう
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