あらすじ
関係者1000人以上の「叫び」を基に歪んだ巨大組織の実態に迫る驚愕ルポ
街中を駆け回る配達員、高齢者の話に耳を傾け寄り添うかんぽの営業マン……。市民のために働いてきた局員とその家族が、疲弊しきっている。異常すぎるノルマ、手段を選ばない保険勧誘、部下を追い詰める幹部たち。そして、既得権保持を狙う政治との癒着――。窓口の向こう側に広がる絶望に光を当てる執念の調査報道。
【目次】
第一章 高齢者を喰い物に
第二章 〝自爆〟を強いられる局員たち
第三章 局長会という闇
第四章 内部通報者は脅された
第五章 選挙に溶けた8億円
第六章 沈黙だけが残った
読後感想
Amazonで欠品、市内書店を廻っても欠品
出版社が当初予定していた以上に売れたんだろう
結局Amazonで予約したが予定日以上早く着いたので届いて即読み始めた
先日JA対馬の保険契約問題をアップしたがこれと同様の問題だ
これまでも本書に書かれている郵便局の問題は度々マスコミで取り上げられ、2018年に放送されたNHKクローズアップ現代を見ている
昔三公社五現業と言われた政府が運営する企業があったが、すべて現在民営化され、一番多くの問題を抱えたまま運営をしているのは日本郵便だと感じている
これには郵便事業創業時からの根深い課題が残っているからだ
僕は日本郵便と直接携わったことはないので無理難題と思われることも書く
改善点
・全特会(局長会)の解散
任意団体だが諸悪の根源
・全特会傘下の局も含め赤字事業所の統廃合
・かんぽ生命は代理店制度と契約社員で営業面を運営
管理業務のみかんぽ生命社員が行う(民間生保損保と同様にする)
新卒社員の7割が辞めてしまうということは大問題と捉える
・貯金ATMをコンビニATMに移管
窓口業務のみは基幹郵便局に残す(小包発送もコンビニへ移管)
・過疎地への郵便物はドローンなどを活用
民間企業では試験をしているが、肝心の郵便業務では聞こえてこない
・自爆営業の根絶(できた分だけ給料に加算する加点方式)
・かもメールはがきの廃止
・内部通報規定の厳格運用(パワハラ上司の撲滅・通報者保護)
本書を読んで、中でも全特会が諸悪の根源だと思う
歴史的経緯はあるものの廃止しないと企業としての存続価値がなくなる
--------------
以下の画像をクリックしてもらえると更新の励みになり嬉しいです(ブログ村)
↓
*イラストはフリー素材を使用しています
*クリックありがとうございます