読書日記

本は僕の宝です。

「ありふれた厄災・月村了衛《警官の標》//辞めてしまえばただの人

 

 

あらすじ

 

梶田義昭は予約した映画を見ようとチケット発行機に向かってスマホをかざすが何度やってもうまくいかない

店員に聞いたら予約したのはこの映画館ではなく近くにできた別の映画館のことだと言われ、いらつく

開幕する時間が迫っている中、該当する映画館へ向かおうとしたら警察官から職務質問された

自分はつい先日の選挙で落選したが元衆議院議員で国家公安員長もやっていたので、職務質問に答えるのは任意であるところを知っていたので断った

すると警官がしつこくつきまとい、道を空けず質問に答えるようにただす

そこで自分の経歴を言うが聞く耳を持たずパトカーに乗って最寄りの警察署に行こうと言われる

仕方なく警察署に行って受付に元衆議院議員だと言って署長を出せとわめく

副署長が出てきて飾り気のない応接室に通されるが慇懃無礼に対応するだけで元議員であることを信用してくれない

ついに映画の時間に間に合わなくなり1日が無駄になり家に帰る

警官の無茶振りをXに投稿した

「イイネ」の反応が来るかと思ったら現場を撮影していた若者による「自称国家公安委員長VS警官の見苦しい攻防」と題する画像がアップされ、反対に「元議員なのに見苦しい」「警官の対応もヒドいが元議員も大概だな」など非難するコメントばかり

奥さんにことの成り行きを話すが無視され、高校生の娘にまでバカにされた

 

読後感想

 

元議員 選挙敗れれば ただの人

 



衆議院議員であろうとその資格がなくなれば何の権力も持たない

議員当時のつもりで言っても何のつっぱりにもならない

 

たしかにありふれたできごとである

元議員ほど潰しの効かないので次の職探しも大変であろう

ご愁傷様でした😂

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