あらすじ
芥川賞受賞作&30万部のベストセラー
世界各地で翻訳続々!
最高に不穏な仕事×食べもの×恋愛小説!
解説:一穂ミチ
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
真面目で損する押尾は、か弱くて守られる存在の同僚・芦川が苦手。食に全く興味を持てない二谷は、芦川が職場で振る舞う手作りお菓子を無理やり頬張る。押尾は二谷に、芦川へ「いじわる」しようと持ちかけるが……。どこにでもある職場の微妙な人間関係を、「食べること」を通してえぐり出す芥川賞受賞作!
共感が止まらない!
「わかりすぎてえぐい」職場ホラーNo. 1
サイコホラー小説? ミステリー小説? それとも恋愛小説? 不思議な感覚で読めた小説です。(文教堂横須賀MORE’S店/矢部直利)
喉の奥に詰め込んだ言葉や感情を吐き出したくなるような気持になった。(くまざわ書店サンシャインシティアルパ店/河口茜)
表紙・タイトルのほっこり感と内容とのギャップを、ぜひもっともっと多くの方に感じてもらいたいです。(明屋書店喜田村店/高橋杏奈)
読後感想
これって、お似合いではないカップルだと思う
男性社員の二谷と中途入社の女性社員芦川が付き合いだした
芦川は料理好き
時間をかけてもおいしい料理を作る
もう一方の二谷はカップラーメンでも腹を満たせばそれで十分
芦川は繊細な心を身持っていて、先の勤務地では声のデカい上司とソリが合わなく退社した
体調が悪くなるからと残業もほとんどしないので同僚の女性社員からは蔑視されている
それが二谷が芦川を何度か居酒屋に誘い出し泊まり込む間柄となる
いわゆるカップルだ
結婚しても食べ物の嗜好が全く合わず芦川の努力も空しいものになると思う
ほぼ同じ年齢の女性社員押尾は以前二谷に芦川にいじわるしようと持ちかけた
それが、芦川が職場の社員用に作ったホールケーキを小分けにしたものを二谷が食べずにゴミ箱に捨てたモノを押尾がそれを拾い出し翌朝芦川の机の上に置いておく
こんな意地悪はないでしょう
副支店長がその支店全員に向けて「せっかく芦川さんが作ってみんなに食べてもらおうと持ってきたのにコミ箱に捨てた者がいる、そんなことはしないように」と・・
押尾は疑いの目が自分に向けられていることを感ずるが、二谷は何も言わない
結局二谷が転勤することになり、その前に押尾が退職することになった
二谷が自分は何も悪いことはしていないと思っているようだ
ただ甘いものが食べられずに捨てただけという考えでいる
自分勝手な考えで押し通している
その替わり押尾が責任を感じて退職するのもおかしな話だと思う
きっと2人は別れるんだろうなぁ
上記と繋がりは無い話だが二谷と押尾が今の職場を離れるとき居酒屋で押尾が話したことば
「他人に頑張れって言って励ますのって簡単じゃないですか。自分を励ます方が絶対難しい」
「わたしたちは助け合う能力をなくしていっていると思うんですよね。昔、多分
持っていたものを、手放していっている。その方が生きやすいから。成長として。」
う〜ん、納得です
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