あらすじ
世界で最も多くの米軍基地を抱え、米兵が駐留する日本。米軍のみならず、終戦後一貫して友軍の「国連軍」も駐留する。なぜ、いつから基地大国になったのか。米軍の裏の顔である国連軍とは。
本書は新発見の史料をふまえ、占領期から朝鮮戦争、安保改定、沖縄返還、冷戦終結、現代の普天間移設問題まで、基地と日米関係の軌跡を追う。「日本は基地を提供し、米国は防衛する」という通説を覆し、特異な実態を解明。戦後史を描き直す。
読後感想
国連軍は朝鮮戦争時に発足した軍隊で主に韓国に駐留している・・・と私は思っていました
ところが日本の米軍基地横田や横須賀、座間、沖縄ホワイトビーチ、嘉手納などに米軍兵と重複し同一指揮下で国連軍として運用されているという
国連軍は対北朝鮮から韓国を守るためにこれらに設けられたが、米側としては対北朝鮮に限らず極東防衛の為に存在しその書面もある
ところが朝鮮戦争当時あまりマスコミにも報道されなかった結果、政権与党に限らず政府はその米軍と日本駐留の国連軍とが兼務していることさえわからないだとうと著者は言っている
問題は国連軍の防衛地域は我々は朝鮮半島と認識しているがアメリカ側文書からは「極東」すなわち朝鮮半島を含め、台湾、日本及びその北方領土を含むと解釈されている
今後台湾で一戦を交える場合国連軍として米軍および同調する国連加盟国が参戦することになることがありえる
そうした場合米軍を中心とした国連軍対中国の紛争になるのか、私はこのあたりを日本としても確認すべきだと思う
日本の終戦、朝鮮戦争勃発の混乱に紛れて釈然としないままここまできた国連軍の立ち位置がどうなるのだろうか?
米軍が日本に基地を持ち80年近く経過する中で、理路整然と解釈できる人いるのか気になります
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