あらすじ
発生確率70~80%→実は20%!?
地震は日本のどこで起きてもおかしくない。 なのに、南海トラフ地震ばかりが確率の高さの算出で 「えこひいき」されている? 「科学ジャーナリスト賞」受賞の新聞連載を書籍化‼
私が南海トラフ地震の確率が「水増し」されていることを初めて 知ったのは2018年。それまで科学的根拠に基づき算出されている と思っていた確率が、いい加減な根拠をもとに政治的な決められ 方をしていたことに、唖然とした。 また、取材をしていくと、防災予算獲得の都合などから、南海ト ラフ地震が「えこひいき」されて確率が高く示されるあまり、全国の他の地域の確率が低くとらえられて油断が生じ、むしろ被害 を拡大させる要因になっている実態も見えてきた——。 (まえがきより)
西日本から東日本の太平洋側を中心に、大きな被害が予想される「南海ト ラフ地震」。この地震がこれから30年以内に起きる確率を、政府は70%~ 80%と予測する。この数値の出し方に疑問を持つ記者が、その数字を決定 した会議の議事録や予測の根拠となる室津港の水深を記した古文書など を探し出し、南海トラフの確率の出し方が「えこひいき」されている真実 を浮き彫りにするノンフィクション。
(出版社より)
読後感想
地震発生の確率を予測するのは難しいと聞いています
ただ太平洋南岸を中心とする「南海トラフ地震」については30年以内に発生する確率が70〜80%ということが私の頭のどこかに残っています
ただ地震学会では特定のエリアで地震が何年後に起きる確率を当てることは不可能とのこと
これは現在世界的な共通認識です
それにも拘わらず南海トラフ地震想定エリアには多額の防災資金が充てられています
理由は行政側で防災資金が削減されることを嫌っているからとのこと
このことが公表されてから熊本地震、北海道地震が、そして直近では能登半島地震が発生
いづれの地域も発生予想されなかった地域です
そうであれば南海トラフエリアに限らず全国分け隔てなく公平に防災資金を分けるべきと考えて当然です
地震学会も行政に強く言わないことがゆがんだ地震意識を植え付けています
著者の所属する東京新聞ではシリーズもので掲載しましたが、これ以外でウソだったことを大きく報道したマスコミはほとんど無かった思います
南海トラフ地震対策をスクラップして全国の防災のあり方を考えるべきです
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